大槻茂実 編著 今井純子・岡部大祐・齊藤美野・原和也 著

異文化コミュニケーション学 -核心・学び・可能性

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本の詳細

著者メッセージ

グローバリゼーションが進み、多様性と包摂がキーワードとなる中、私たちの生活を取り巻く現代社会を理解し、その一員として社会に向き合う個人が強く求められつつある。多様性の高まりは、自分とは異なる背景を持つ人々との関わりがより日常的になることを意味しており、まさに異文化コミュニケーション学の重要性を浮き彫りにしているといえる。なぜならば、異文化コミュニケーション学は、自分とは異なる背景を持つ人々とのコミュニケーションを捉え、相互理解を目指すことに他ならないからである。

本書は、大学1年生、2年生を中心とした異文化コミュニケーション学の初学者向けの教科書として企画した。すなわち、大学の授業などを通して異文化コミュニケーション学をこれから学び始める読者にとっての最初の1冊となることを想定している。

そのような観点に立ち、本書は異文化コミュニケーションのエッセンスを伝えることに重心を置いている。より具体的には、異文化コミュニケーションの基本的な概念や視点をいくつか紹介しつつ、その実践的な意義や、現代社会における重要性を強調している。本書の目指すところは、読者が異文化コミュニケーション学についての本格的な学びを始めるにあたってその背中を押し出すことである。本書を読み終えた後に、読者が異文化コミュニケーション学についてのさらなる学びのために次なる1冊を読み始めた時、本書の目的は達成されたといえる。

冒頭でも述べたように、現代社会においては自分とは異なる背景を持つ人々との関わりが重要な意味をもち、その理解においては異文化コミュニケーション学の学びが必要不可欠となる。本書を通じて、読者が異文化コミュニケーション学の面白さと奥深さを感じ取り、さらなる探究への意欲を高めてくれればこの上なく嬉しい。

 

「はしがき」 より

 

発売日:2025年4月15日

 

著者大槻茂実 編著  

今井純子・岡部大祐・齊藤美野・原和也 著 

 

サイズ:B5

ページ:176ページ

ISBN:978‐4‐910911‐36-6

 

著者略歴: 

<編著者>

大槻茂実(OHTSUKI Shigemi) 東京都立大学 都市環境学部 都市政策科学科/大学院 都市環境科学研究科 都市政策科学域・准教授。東京都立大学大学院 社会科学研究科 社会学専攻 博士課程 単位取得満期退学。博士(首都大学東京大学院・社会学)。

<執筆者>

今井純子 (IMAI Junko) 順天堂大学 国際教養学部/大学院国際教養学研究科・准教授。ハワイ大学マノア校大学院 第二言語学研究科 博士課程修了。Ph.D.(Second Language )。

岡部大祐(OKABE Daisuke) 順天堂大学 国際教養学部/大学院国際教養学研究科・准教授。青山学院大学大学院 国際政治経済学研究科 国際コミュニケーション専攻 博士後期課程修了。博士(国際コミュニケーション)。

齊藤美野(SAITO Mino) 順天堂大学 国際教養学部/大学院国際教養学研究科・准教授。立教大学大学院 異文化コミュニケーション研究科 博士後期課程修了。博士(異文化コミュニケーション学)。

原和也(HARA Kazuya) 順天堂大学 国際教養学部/大学院国際教養学研究科、大学院医学研究科・准教授。青山学院大学大学院 国際政治経済学研究科 国際コミュニケーション専攻 博士後期課程修了。博士(国際コミュニケーション)。

 

目次

目次
はしがき

第1部 異文化コミュニケーション学の核心
第1章 異文化コミュニケーション学の位置づけ
コラム1 コミュニケーションの定義
第2章 文化の概念化
第3章 非言語コミュニケーション
第4章 異文化コミュニケーションにおける言語
コラム2 カルチャーショックと異文化適応
コラム3 異文化感受性発達モデル
第5章 翻訳という異文化コミュニケーション

第2部 異文化コミュニケーション学の学びの方法
第6章 文献を探し、活用する
第7章 分析データを手にいれる
第8章  異文化コミュニケーションとしての研究
コラム4 「見ること」の奥深さ

第3部 異文化コミュニケーション学の可能性
第9章 病むことをめぐる異文化コミュニケーション
第10章 異文化コミュニケーションと社会階層
第11章 人種・民族・国籍が異なる人々との共生
第12章 年齢が異なる人々との共生
著者略歴

 

 

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