乳幼児の健康と運動 からだ・こころ・あたまを育む こどもたちの未来のための学び 中村泰介・金川朋子 著

乳幼児の健康と運動 からだ・こころ・あたまを育む こどもたちの未来のための学び 中村泰介・金川朋子 著

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本の詳細

著者メッセージ

「子どもは遊びの中で育つ」「遊ぶことは、子どもの仕事」「遊びは生活そのもの」など、どの時代においても子どもにとっての遊びの意義が様々に表現されています。その遊びの中でも、からだを動かして遊ぶ「運動遊び」は、まさにこれからの時代において重要だと言われています。
 本書は第1章から第6章までは乳幼児のからだとこころの発達に関する理論編、第7章から第8章は、養成校や保育現場の好事例に学ぶ実践編として構成されています。加えて、こどもの遊びを通じて育つ「からだ・こころ・あたま」についての学びを深めることと、小学校教育への接続の観点を重要視した内容になっており、子どもの未来のための理論と実践を見据えた教科書として活用頂ければ幸いです。
 「運動嫌いの子どもを作らない」ことと「保育者も一緒に運動遊びを楽しめる」実践の両立が子どもたちの元気、引いては社会の元気につながっていくと信じています。 

 

発売日:2024年5月1日

 

著者:中村泰介・金川朋子

サイズ:A4

ページ:104ページ

ISBN:978-4-910911-19-9

 

著者略歴: 

中村泰介(なかむらたいすけ)

長崎県生まれ。長崎県立国見高等学校から大阪教育大学に進学し、同大学大学院教育学研究科保健体育専攻体育学専修修了(教育学修士)。スポーツコーチング学研究の観点から幼児の運動や健康についての調査等を通じて、運動や身体動作を構築する文化的、社会的背景に着目し、人間の思惟様式と身体運動の関係について研究をすすめている。著書に『新・保育と健康(嵯峨野書院)共著』、『幼児期の運動遊びと健康(不昧堂出版)共著』、『サッカー選手なら知っておきたいからだのこと(大修館書店)共著』、『サッカープレー革命2超実践(株式カンゼン)共著』がある。現在は、大阪大谷大学教育学部教育学科こども保育専攻准教授。

金川朋子(かながわともこ)

大阪府生まれ。大阪府立生野高等学校から大阪教育大学に進学し、同大学大学院実践学校教育専攻修了(教育学修士)。九州保健福祉大学大学院連合社会福祉学研究科修了(社会福祉学博士)。ムーブメント教育・療法に関する研究を専門分野とし、幼児・障害児の発達支援から、高齢者を対象としたシルバームーブメントも実践・研究に取り組んでいる。著書には、「発達障がい児の育成・支援とムーブメント教育(大修館書店共著」「自立活動の計画と展開2身体の健康・動きを育てる自立活動(明治図書)共著」がある。特別支援学校の教員として長年勤務し、現在は、四條畷学園短期大学保育学科准教授。

 

 

目次

目次
はじめに
第1章 子どもの運動発達
1.スキャモンの発育曲線
2.ゴールデンエイジとプレゴールデンエイジ
3.発達の順序と流れ
4.幼児期運動指針
5.障害児(者)と運動・スポーツ

第2章 運動遊びだからこそ身につく
1. 乳幼児の運動と遊び
2. ソーシャル・スキルとは?
3. 他者とのかかわりで養われる身体感覚
4. 環境を感じる身体の力
5. 本来の望ましい自然の中での運動あそび
6. 子どものあらゆる力を育む園庭や園外での活動
コラム 小学校3年~4年生頃になると、なぜ発言することをためらうのか?

第3章 基本的生活習慣の確立に向けて
1. 現代における幼児期の健康にまつわる問題
2. 生活リズムの確立
3. いい睡眠と時間とは
4. 「よく遊び」を充実させ、「よく食べ」・「よく寝る」へ
5. こども家庭庁の「就学前のこどもの育ちに係る基本的な指針」

第4章 ムーブメント教育・療法による 運動遊び
1. ムーブメント教育・療法とは
2. ムーブメント教育を進める上での大切な配慮事項
3. 子どもの気持ちに寄り添ったムーブメント教育
4. 動きたくなる環境づくり
5. 学び合う・支えあう
6. ムーブメント遊具の使い方
7. 動きを育てる
8. プログラム例

第5章 安全教育・防災教育と運動遊び
1. 子どもの事故死の実態
2. ヒヤリ・ハットの法則-保育における安全管理・安全教育-
3. リスクとハザード
4. 保育活動における防災マニュアル
5. 川遊びから学ぶ危険への備え
コラム 東日本大震災の保育所の対応から

第6章 幼保小連携への考え方と実践
1. 乳幼児の運動遊びから小学校低学年の運動へのつながり
2. 小学校体育からみた乳幼児の運動遊び
3. 保育者のための運動遊び
4. 架け橋プログラム
5. 幼児期の終わりまでに育って欲しい姿(10の姿)と運動あそび
6. 「遊び」が「学び」へとつながるような保育者のかかわり方や意識
コラム 保育のためのICT活用

第7章 伝承遊び等の運動あそび
1. 伝承遊びにおける運動あそび
【けん玉遊び】
【竹馬】
【こままわし】
【だるまさんが転んだ】
【新聞紙で遊ぶ】

第8章 実践から学ぶ運動遊び
事例Ⅰ 「自然~人~生活」と「あそび」
実践Ⅱ 赤ちゃんからの運動発達と体幹トレーニング
事例Ⅲ 幼稚園での取り組み 「運動あそび」
事例Ⅳ ムーブメント教育に基づいた運動遊びの取り組み

あとがき
著者略歴

 

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